日本にもいた「凄腕スパイ」の栄光と挫折

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しかし、それで公安調査庁という組織は守られたかもしれないが、対北情報活動にとっては損失も大きかったはずだ。

人間と人間の接触の中で情報を引き出すHUMINT(人的情報活動)においては、「ミイラ取りがミイラになる」という副作用から無縁でいられる者は少ない。情報組織が個人の才能に依存し過ぎれば、必ずこうした問題が発生する。

ということはつまり、こうしたリスクを承知した上で人材をうまくマネジメントすることが、情報活動には必要ということだろう。

日本の情報活動に何よりも欠けているのは、こうした点なのではないか。

そしてその最たる例が、情報には何の関心もない法務官僚が、自分たちのポストのために維持している公安調査庁なのかもしれない。