北朝鮮国民、開城「中断」で金正恩氏に失望の嵐
2012年12月の長距離弾道ミサイルの発射実験と翌2013年2月の第3次核実験に対する国連安保理が制裁を決議や、3月から4月にかけての米韓合同軍事演習に北朝鮮が反発したことによる。しかし、同年8月に南北両政府の合意によって操業が再開された。
今回は、韓国政府が先に「操業中断」のカードを切った。それでも北朝鮮住民の間では、操業停止の不満の矛先が金正恩体制へ向かっているという。
(参考記事:開城工業団地閉鎖に住民不満…「将軍様が我々の胃袋を奪った」)不満の背景には、経済的な損失のみならず、開城工業団地が北朝鮮側に「韓流」の風を吹かせる、つまり北朝鮮住民の変化を促すための貴重な入り口だったこともある。
たとえば、工団で働く北朝鮮側の労働者の間では、「労保物資」(労働者を保護するボーナス)の名で支給されてきた韓国製のチョコパイと即席麺が好評を博してきた。これらは、外部の市場に転売されるなどして、北朝鮮全土で人気商品となるとともに、大衆が韓国にあこがれるきっかけともなった。
(参考記事:開城工業団地労働者、チョコパイ賭けた必死のバレーボール試合)金正恩体制は、開城工業団地で得られる外貨を失ったと同時に、国民から大きな失望を買うことになったのだ。
(参考記事:金正恩氏が「暴走」をやめられない本当の理由)