マンション崩壊の修羅場で金正恩氏が驚きの行動「父親の時代なら考えられない」
李女史は100万ドル以上を投資する見返りとして、92戸のうちの半分の入居権(実質的な分譲権)を得た。7総局は労働力を提供することで、4割の権利を得た。残りの1割の入居権は平川区域の朝鮮労働党と行政機関が持つことになった。土地や建物の私有が認められていない北朝鮮では、入居権に値が付けられて取引される。李はそれを売り払って利益を生み出そうとしていたのだ。
工事は問題ずくめだった。北朝鮮お得意の「速度戦」で工事が進められたが、工期が優先され、質が度外視された。また、民間の資金で住宅を建てるとなれば、利益を最大化するために、できる限り原価を切り下げようとする。そのため、規定に反して鉄筋などの資材を減らしたり、不良品を使用したりした。工事を請け負った機関の責任者も、ワイロを受け取って見て見ぬふりをするため、問題が表面化することはなかった。
問題はそれだけではない。
建設労働者はもちろん、近隣の住民まで現場から資材を盗み出すのだ。建設工事に携わってもまともな給料がもらえないため、生きていくために盗みを働くのである。かくして問題だらけのマンションは完成したが、当初から傾いているとの指摘がなされていた。
事故当日。マンションは鉄骨と外壁だけが完成した状態だったが、すでに多くの人が入居していた。北朝鮮では、工事がある程度進んだ時点で入居し、内装工事は入居者が行うのが一般的だからだ。
仰天した金正恩
人気記事:金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真午後6時ごろ、マンションは轟音と共に粉塵を巻き上げ、あっけなく崩れ去った。
内装工事に使うために運び込まれていた砂や砂利の重さに耐えられなくなり、4階東側の壁に亀裂が入ったのが原因だった。
マンションには、建設労働者、7総局の担当者、住民、引越し祝いに招かれた人など大勢の人がいたが、内部資料によると、450人から500人が犠牲になったとされている。
