イラン戦争が北朝鮮に「機会提供」の可能性 米専門家ら指摘
ロシアは北朝鮮との間で弾薬供給など軍事協力を深める一方、イランとも無人機供与などで関係を強化している。タウン氏は、ロシアを軸に両国が間接的に結びつくことで、「戦域をまたぐ形での連動が生じる可能性がある」と指摘した。
もっとも、ウェビナーでは、北朝鮮、イラン、ロシアが一体となった強固な同盟関係にあるわけではないとの見方でも一致した。各国とも利害や優先順位は異なり、北朝鮮にとっては体制維持が最優先課題であるため、過度な関与には慎重にならざるを得ないとみられる。
(参考記事:【写真】敵よりロシア軍を「火の海」にする北朝鮮のトンデモ兵器)
その上で、専門家らは、イラン戦争が北朝鮮にとって一定の「機会」となり得る側面にも言及した。米国の関心が中東に分散することで、対北監視や圧力が相対的に弱まる可能性があり、その隙を突いてミサイル発射などの挑発行動に踏み切る余地が広がるとの指摘も出た。
今回の議論を踏まえると、北朝鮮はイラン戦争に直接関与しない一方、ロシアを媒介とした間接的な連関の中で影響を受ける構図が浮かび上がる。地域紛争が相互に連動する様相を強める中、今後のロシアの動向が朝鮮半島情勢にも波及する可能性が注視されている。
